人間福祉学会誌
Online ISSN : 2435-9254
Print ISSN : 1346-5821
発達障害児の乳幼児期の保護者支援の影響について
後方視的・前方視的研究をもとに
植松 勝子堅田宮田別府
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ジャーナル オープンアクセス

2025 年 24 巻 2 号 p. 71-79

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抄録
本研究は知的障害を伴わない発達障害児の保護者支援が当該児の予後への影響と早期の保護者支援のあり方を検討した。乳幼児期から小学校就学時までの経過の所見(第1 研究)、さらに8 年後の面接調査所見(第2研究)を加えて検討した。第1 研究は発達障害児61名の保護者を対象に質問紙調査・面接調査を実施し、小学校入学時の通級指導教室入級の有無を起点として保育所・幼稚園及び乳幼児健診やそれぞれの時期の支援の状況を分析した結果、当該児支援が行われていた継続支援事例と当該児支援が行われなかった継続支援無事例の2群が抽出され、2 群に当てはまらない群を継続支援中断事例とし、3 事例群の比較検討を行った。第2 研究ではその後の経過について面接調査を行った。継続支援事例では発達障害の「気づき」が早期にあり、乳幼児期からの「支援者」が存在し、学齢期以後も保護者への支援が継続していた。当該児者の予後が良好であったと示唆された。
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© 2025 人間福祉学会
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