抄録
障害のある児童生徒が学校卒業後の生活において、旅行・宿泊等でさまざまな人や環境と接していくことは、重要な社会参加のあり方として考えられる。本研究では、肢体不自由特別支援学校出身の生活介護事業所利用者が宿泊行事に参加する効果と学校・家庭とのかかわりについて考察した。生活介護事業所の職員に対して半構造化面接を
行い、修正版グラウンデッドセオリーアプローチによって分析し、11カテゴリー・26概念が生成された。利用者が宿泊行事に参加する様相とともに、宿泊行事の多様な効果が確認された。また、宿泊行事と学校・家庭とのかかわりについて、行事への円滑な参加につながる体験と情報共有等の重要性が明らかになった。生活介護事業所等と学校・家庭との連携が図られ、宿泊行事の効果を高めて社会参加を推進することが望まれる。