国際P2M学会誌
Online ISSN : 2432-0374
3Sモデルを用いたグローバルコングロマリット企業の経営判断改善の事例研究および3Sモデルへのデータビジュアライゼーションの貢献
杉原 碧木村 富也当麻 哲哉
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2022 年 17 巻 1 号 p. 108-123

詳細
抄録
グローバル企業では、各地区の統括会社が月次の在外子会社の情報をまとめるのに各国のコストや販売の状況が違うため時間が掛かる。前月の情報の報告が遅くなればなるほど、本社がグローバルな意思決定をして、各社に適切な指示を出すのが遅くなると言う課題がある。特性要因図を用いたところ、子会社がデータ入力に時間がかかる、統括会社がデータ集計に時間がかかる、統括会社が数値精査に時間がかかる、そして報告資料のフォーマットが理解しづらいという4つの問題が判明した。課題解決のために、3Sモデルをあてはめプログラムを実行した結果、経営陣の意思決定のスピードを約8営業日短縮することができた。また本事例で用いたデータビジュアライゼーションの活用から、3Sモデルのスキームモデル、サービスモデルにデータビジュアライゼーションがどのように貢献するのか考察を行った。
著者関連情報
© 2022 International Association of P2M and Authors

This article is licensed under a Creative Commons [Attribution-NonCommercial 4.0 International] license.
https://creativecommons.org/licenses/by-nc/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top