国際P2M学会誌
Online ISSN : 2432-0374
ビジネスモデル変革プログラムにおけるビジネス環境シミュレータ 構築法の検討 (第2報)
―ステークホルダー別判断ロジックの組込みとシミュレーション実験への適用―
鈴木 里奈髙野 祐希岡田 公治
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ジャーナル オープンアクセス

2023 年 18 巻 1 号 p. 70-91

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抄録
持続可能な社会の実現に向けて、企業主導での社会イノベーションが求められている。イノベーションを成功に導くにはプログラムマネジメントが重要であり、P2M理論におけるスキームモデル型プロジェクトでの合意形成が重要となる。それらに関する研究を推進するための仮想実験環境では、ビジネス環境シミュレータの構築が鍵となる。ビジネス環境シミュレータでは、様々なステークホルダーがそれぞれの判断に基づき行動を実施し、それらが互いに影響を及ぼす点が、物理現象のシミュレータとの大きな違いである。本稿では、ビジネス環境シミュレータへのステークホルダー別判断ロジックの組込みについて議論し、宅配便業界を例題としてステークホルダー毎の判断ロジックを組込んだシミュレーション実験を行うことで、その有効性を確認する。
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© 2023 International Association of P2M and Authors

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