抄録
ITの急速な進化により新興のデジタル企業がITを駆使して新たに市場参入し創造的な新しい価値を素早く投入することで伝統的な企業や市場を破壊する「デジタルディスラプション」が起きている。この時代において多くの企業は、デジタルトランスフォーメーション(以下、DX)により新たな価値をいかに素早く市場に投入するかに企業の存続がかかっている。DXに対応した開発手法としてアジャイルが普及してきている。アジャイルは、ソフトウェアの開発手法であるためビジネス観点でアジリティを加速させる仕組が必要となる。そこでP2M理論の3Sモデルやポートフォリオマネジメントをアジャイルポートフォリオマネジメント向けプロセスやポートフォリオ判断シートなどにアレンジした。その取組と投資判断期間の75%短縮などの効果について述べる。