2014 年 9 巻 1 号 p. 43-52
企業研究開発のスキーム・モデル段階におけるマネジメント手法として、プラットフォームの有効性について前報にて報告した。この手法により、企業研究開発の組織を活性化することが示唆されている。一方で、その運用については課題があることも分かった。例えば「プラットフォームが忙しさの原因となる」「プラットフォーム活動の評価が難しい」などである。本報では、これらの課題に含まれている内容を明確にし、その解決策について提案する。その解決策のポイントは、プラットフォームが円滑に運営できるようにするために、管理職のプラットフォーム・マネジメントに対する理解を深め、部下のPf活動を支援する思想を持たせることにある。また、スタッフがPf活動の環境を整備するなどのサポートすることも大切である。