プロジェクトマネジメントあるいはテクノロジーマネジメントの分野でも、プロジェクトの経済性評価については全く記述されていないか、あるいは正味現在価値などの伝統的な経済性評価指標に加え、リアルオプションが記述されていても、それらは直ちに適用できるとほど具体的ではない。医薬開発プロジェクトついては、その開発プロセスが長期間にわたる上に、法的規制が厳しく、その成功率が低いことから、適切な経済性評価方法の開発が求められている。一般には、リアルオプションの適用が妥当とされているが、具体的に発表されていないのが実情である。そこで、2項モデルによるリアルオプションの適用を試みる。