国際プロジェクト・プログラムマネジメント学会誌
Online ISSN : 2432-9894
P2Mによるリスクマネジメントのフレームワーク
武富 為嗣
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ジャーナル オープンアクセス

2010 年 4 巻 2 号 p. 93-102

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抄録

P2Mでは、リスクマネメントの定義とアプローチは規定されている。しかし、新しく定義されたP2MVer.2の定義に従うと、プログラム、プロジェクトの階層間、スキーム、システム、サービスの時間軸でリスクとそのマネジメントの定式化が不十分である。さらに、財務面からのアプローチが定義されていない。そこで、ここでは、新しく定義されたP2MVer.2に基づいて、プロジェクトとプログラムを非定常業務とみなすことによってリスクを投資の観点からみなおす。次ぎに、ビジネスリスク、プログラムリスク、プロジェクトリスクに分けてリスクを階層的に定義しなおす。さらに、プログラムの時間軸に沿って、スキームモデル、システムモデル、サービスモデルと分けて、リスクマネジメントのアプローチを明確にする。同時に上位レベルからのガバナンスの意味を明確にする。このアプローチにより、P2Mにおけるリスクおよびリスクマネジメントのアプローチを財務面とオペレーション面を統合化した形で定式化することを試みる

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© 2010 一般社団法人 国際P2M学会及び著者
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