現在、ICタグは様々な分野で実証実験や実用化が進められており、非常に注目されているが、解決すべき課題も多いのが現状である。そこで本稿では、それらの課題の1つであり、各企業が試行錯誤している段階である「投資対効果の測定方法」に焦点を当てる。ICタグの導入効果とされているものの多くは情報システムの機能に依存しており、ICタグシステムは情報システムの一部であると考えられる。そこで、従来の情報システム投資で行われている評価手法をもとに、ICタグ独自の投資評価をどのように適用できるかを事例などを参考にして考察していく。