抄録
発注額の7割強を大手3社が受注という寡占化が進むIT業界。そういった環境のなかで安定受注を確保し、収益を向上し、事業を継続していく為には、赤字プロジェクトを出さないマネージメント技術が必要である。オフショア開発の比率が高まるなか、中小Sierが受注できる案件の多くは、仕様が複雑で短い納期のものやシステムの改造や修正の小規模プロジェクトである。プロジェクトマネージメントで得た様々な知見を蓄え活用し、成功確立の低いプロジェクトに対しても、収益性を高めQCDを正しく管理できるしくみが必要である。本論では、知識情報=CTKS(common template for knowledge stock)の事例について報告する。