抄録
技能者は、その作業点と共に、自分の手先の動きや使用している道具、機器の状態を確認しながら作業を進めているが、技能の習熟度によって、見ている場所や目の動きに違いはあるのであろうか。一方、作業の初心者にとって、熟練技能者がどこを見て作業をしているのかは、興味深いものであることは想像するに安易い。作業者の注視点移動とその技能習熟度との相関が明らかになれば、技能教育への応用や、その評価にも利用できると考えられる。本稿では、簡単な測定作業を取り上げ、アイカメラによる眼球運動分析を行ったところ、作業者の注視点移動とその技能習熟度との相関が認められたので、これをもとに技能の評価と教育への応用を検討した。