抄録
Androidに代表されるオープンアーキテクチャーによる製品のコモディテイ化によって、近年の新製品は非常に差別化しがたい状況にある。このような状況においても、創発された製品差別化コンセプトが大変重要である。新製品のコンセプトを創出する際、既存製品との差異を生み出さなければならない。それも偶発的に起こるものではなく、意図的に生み出していくことが必須である。そのため本論では、進化論に基づいて事業ライフサイクルを通した製品イノベーションを引き起こすための手法論を提供すると共にApple社製iPodを事例として提案する手法を説明する。