抄録
これまでに筆者らは、学生フォーミュラ活動へP2Mを適用し、その効果を実証してきた。2014年の全日本学生フォーミュラ大会には、90校が出場したものの、自動車の走行性能を審査する動的審査を受けた出場校は60校に留まっている。残る30校は走行できておらず、プログラム(プロジェクト)の失敗事例が相当数あると推察される。一方で、これまでに学生フォーミュラ活動に関した失敗事例を検証した研究報告はきわめて少ない。そこで本研究では、学生フォーミュラ活動の実践事例をP2Mの視点で考察し、プログラム(プロジェクト)が上手くいかない理由を検証し、さらに改善策について提案するものである。