抄録
現在では大多数の企業がCSRの重要性を認識するに至り、国際標準化機構(ISO:International Standardization Organization)が発行したISO26000が、そのガイドラインとしての役割を果たしている。これを指針として各企業がCSR経営を行う場合、企業の価値創出活動と CSR との有機的な関係性が明らかにされなければならない。今回、顧客価値が企業の内部プロセスに反映されている事例に着目し、価値共創プロセスをP2Mフレームワークに反映させるための要素を検討した。さらに社会に向けて何を発信すると効果的であるかの分析を加味して、あらたなバリューチェーンの構築に向けて内部システムを統括運営する方策について考察した。