国際P2M学会研究発表大会予稿集
Online ISSN : 2432-0382
ISSN-L : 2432-0382
2016 秋季
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工学系教育の発展における P2M の役割に関する研究
~あらゆる社会的な経済活動の基礎となるP2Mの考え方~
*亀山 秀雄
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p. 59-68

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抄録

文部科学省は、「理工系人材育成戦略」を昨年3月に出した。その中で、化学工学は、絶滅危惧学科の筆頭に挙げられている。アジアでは、化学工学の人気は高い。それは、産業界からの求人が多く、高い給与で就職できるからである。それに対して、日本では化学工学科が消滅する状況が生まれている。両国の置かれている環境の違いが化学工学科の存在価値の違いをもたらしている。化学工学教育が日本の産業界の要望に応えるためには、社会ニーズに適応した進化が必要である。本稿では、現在の日本の社会環境の中で求められている新しい技術を発見し市場価値を獲得できる工学系の学問のあり方を考察した。その結果、P2Mがあらゆる社会的な経済活動の基礎となる価値創造の方法論を提示していることを化学工学のプロジェクトを事例に考察した。

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© 2016 International Association of P2M and Authors
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