抄録
日本の製造業は、新興国の台頭などにより経営環境が厳しくなっている。製造業にとって研究開発は重要な課題である。前報では、商用車メーカーND 社における機能集約型組織を概説して、P2M の視点から考察することでその有効性を明らかにしてきた。本報告では、①組織において重要な役割を果たしてきたプログラムマネジャー(以下、PgM: Program Manager)を深考察し、その実態を示す。続いて、②組織学習機能の視点から機能集約型組織を考察し、進化の実態を明示する。これらの考察結果から、研究開発組織のあるべき姿の1つを提案する。