抄録
P2M(プロジェクト&プログラムマネージメント)は、個人、グループ、企業、教育組織、地方自治体、国、国際的な組織など様々な事業主体への適用が考えられる。それぞれの事業主体には全体使命があり、ありたい姿(ビジョン)と戦略を有している。全体使命を実現するためには、解決すべき様々な課題がある。その課題を抽出して研究開発プログラム化して解決に導く役割がプログラムマネージャーである。この作業で用いられているのが、創造的統合マネジメントである。本論文は、国を事業主体とした場合を想定してどのようにP2Mを運用するかを具体的に報告する。そこでは、行政ニーズに貢献するための多数の研究開発プログラムが存在する。それらを設計、運用、実施、評価するのがプログラムマネージャーの仕事である。長期にわたる多数の研究開発プログラムのマネージメントを行うにはビックデータを用いてICTを取り込んだ新しいマネージメント手法が必要である。この論文は特にプロファイリングマネージメントにおけるICT化の提案を行っている。