国際P2M学会研究発表大会予稿集
Online ISSN : 2432-0382
ISSN-L : 2432-0382
2018 春季
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LPWAアライアンスにおける統合マネジメントについての一考察
*葛西 恵里子久保 裕史
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会議録・要旨集 オープンアクセス

p. 158-165

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抄録

IoT事業におけるLPWAアライアンスは、通信方式によって使用できるネットワークが限定されるため、キーストーン企業を通信業者、デバイスメーカーをニッチ企業とするエコシステムと位置づけられる。しかし末端の利用者は通信インフラが目に見えないため、その価値が十分理解できず、手に取れるデバイスの性能に価値を見出すため、顧客への価値創造では、ニッチ企業であるデバイスメーカーの技術力及び商品力が重要なキーファクターとなる。さらにデバイスメーカーにとってLPWAアライアンス・エコシステムは、通信モジュールの使い分けにより他のLPWAエコシステムへの乗り換えが容易であり、通信業者にとってもデバイスメーカーに選択されることが重要となる。従って、キーストーン企業がいかにニッチ企業を惹きつけられるかが決定的である。 本稿では、このような依存関係にある両者が、協業し価値創造を進める際に、自律的で円滑な関係性を維持するためにP2Mのプラットフォームマネジメントを活用することが有効である点について論じる。

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© 2018 International Association of P2M and Authors
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