抄録
近年、Internet of Things (IoT)を利用したヒト・モノを管理するための技術がマネジメント能力を向上させるために開発されている。大規模プロジェクトでは、ステークホルダーの動員人数や作業量をモニタリングし、歩掛りや安全係数を把握するのに利用されている。しかしながら、実際の動員に関する報告が正確でないことや大まかなエリアでしか入手出来ないことがある。クリティカルパス上のアクティビティに適切な職種・要員数が配置されているのかを正確に確認するには、現場に張り付いて実際の状況を見ていく以外に術は無い。安全の点でも、現行のセキュリティゲートでの Near Field Communication (NFC)を用いた管理方法では有事の際に逃げ遅れた作業者の位置を特定することは出来ない。この問題を解決するため、筆者らは IoT を利用した現場作業員の安全と動員管理の方法論を提案する。