抄録
高地トレーニングを核とする地方創生事業は、山岳部で試みられてきたが、期待された成果は得られていない。その一つである高地トレーニング事業について,P2Mのフレームワークを用いて分析した結果、主な問題点は,施設の維持運営管理が十分行われていないことが原因であることが判明した。その結果に基づき、高地トレーニングの合宿地の東御市湯の丸高原におけるプログラム事業を立案した。その際の重要な観点は、インバウンド効果、地方創生事業の持続性、有効なプラットフォーム,適切な価値指標の設定の4つである。本プログラム事業の立案を通じて、計画的に来客者数の拡大化を図り、内部資源を最大限に活用した効率的な財政管理、継続的な価値実現な施設管理運営に有効であることを確認した。