国際P2M学会研究発表大会予稿集
Online ISSN : 2432-0382
ISSN-L : 2432-0382
2023 秋季
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エネルギー分野における政策過程の二層構造の分析
*荒川 正頼久武 昌人山崎 晃
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会議録・要旨集 認証あり

p. 14-35

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抄録
1994年の政治制度改革、2001年の省庁再編により、我が国の政策過程は「大きな方向性を示す層(第一アリーナ)」と「具体的な制度設計を行う層(第二アリーナ)」の二層構造へと変化したことが指摘されている。  今回、エネルギー分野(再生可能エネルギー、原子力)における政策過程をP2Mの理論を用いて考察することにより、プログラム、プロジェクトの二層の構造が成立していることを確認した。一方、プログラムとプロジェクトが混在している場合、スキーム・システム・サービスのモデル間の循環が十分でない場合には、政策過程の混流や制度設計の履歴効果という事象が生じ、一連の改革が、期待したほど好ましい結果を生じえていない事が明らかとなった。
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© 2023 International Association of P2M and Authors
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