国際教養大学 アジア地域研究連携機構研究紀要
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秋田のクルーズ観光の持続的な発展へ
村山 めい子
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ジャーナル オープンアクセス

2020 年 11 巻 p. 1-24

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抄録

新型コロナウィルスの全世界への拡散前は、世界の観光需要は今後も拡大することが見込まれ、それに合わせて日本のクルーズ需要も増加することが予想されていた。クルーズ観光は経済効果があるものの、社会や環境に与える弊害もあり、今後は持続可能なクルーズ観光が望まれる。それを達成する上で最も大切なのは、受け入れ地域のクルーズ観光に関わるすべての事業者、団体、自治体、住民(バリューチェーン)が持続可能で、責任を持った観光を実践することである。本稿では、これまでの観光及びクルーズ観光文献をもとに、秋田ではまだ馴染みの薄いクルーズ観光の理解を深め、国連世界観光機関(UNWTO)の提唱する持続可能な開発戦略を元に、今後の秋田県へのクルーズ観光の持続的で自律的な発展につながる提言を記す。

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© 2020 公立大学法人国際教養大学アジア地域研究連携機構
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