2019 年 43 巻 3 号 p. 139-147
近年、自動運転の技術進化は目を見張るものがあり、実用化に向けて国際競争が激しくなっている。日本政府はSIP自動走行システムをスタートさせ、産官学が協力して自動運転の実用化に向けた国際競争に打ち勝つよう協調領域の研究開発に取り組んでいる。自動運転車は自律センサーによる制御を基本とするが、通信技術を用いたコネクテッドの技術を使えば、さらに安全でスムーズな走行ができるようになる。ここでは、車車間、路車間、歩車間通信と車-ネットワーク通信(車両プローブ)についてSIP自動走行システムの研究開発の状況を紹介する。