交通事故死者数は減少傾向にあるが、近年は減少幅が縮小しており、とりわけ高齢ドライバーの事故率は高い。そこで本稿では、高齢ドライバーの運転上の特性を明らかにするため、全国のドライバー6,298名および神奈川県内の交通安全講習受講者等430名に対し、アンケート調査を実施し、決定木分析等により分析した。その結果、高齢者について、衰えを自覚しているドライバーの違反・事故歴が少ない点、適度に運転する者の人身事故率が少ない点、事故を起こすことを「恥ずかしい」と認識している者が運転を控えるように行動する点等を明らかにした。
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