2019 年 43 巻 3 号 p. 156-163
歩行者・自転車事故の低減に向けて、専用端末を利用した歩車間通信システムの確立を目指し、戦略的イノベーション創造プログラムにおける総務省からの受託研究開発を進めている。過去の歩行者事故分析結果に基づき、優先的に対処すべきシーンに絞り、安全支援機能の正常作動率80%以上、不要作動率20%以下を目標に安全支援アプリケーションを開発し、リュックサック型端末の試作を行った。2018年の大規模実証実験に向けて、東京台場地区にて事前検証を行った結果、歩行者および、運転者に対する安全支援機能の作動率が目標値を達成することを確認し、本システムの有効性を確認した。