電氣學會雜誌
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三極眞空球を用ひて相角を知る法につきて
熊澤 尚文
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1926 年 46 巻 453 号 p. 362-396

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抄録
一つの三極虞空球を用ひて二つの電壓間の相角を測るにつきて四つの方法を試み、實驗的にしらべて見た。
第一は、眞空球を一つのボテンチオメーターの如く用ひたる法である。即ち測らるべき相角をはさむ二電壓を他の測り得る相角をはさむ二電壓に合せて測定する法である。
第二は、陽極電壓を一定にして補極電壓を變ずると或る一補極電壓に對して陽極電流が極少となり、而も其電壓は兩電壓間の相角に關することを知りて、之を利用した。
第三は、第一の法に似た法で、兩角をπ/2角にて合せる法である。
第四は、第二法をエミツシヨン電流の極小點につきて行つた。此方法には簡單な數式を導き出して、其式についても調べた。
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