電氣學會雜誌
Online ISSN : 2187-6797
Print ISSN : 0020-2878
ISSN-L : 0020-2878
金屬の表面と半導體
貞清 玄龜
著者情報
ジャーナル フリー

1926 年 46 巻 454 号 p. 459-475

詳細
抄録

半導體の絶縁抵抗は、まとして電極との接觸部の状態によつて左右され、而してその接觸部は温度、電壓、機械的壓力、及び濕氣、特に後三者によつて大なる影響を受け又電極用金屬の種類等によつて影響を受ける絶縁物の抵抗測定の際、一般には、電流が時間と倶に漸減する。然乍ら、半導體(著者は此の實驗に於て、半導體として、紙を用ひた)に於ては、多くの場合、著しく異つた現象を呈する。即ち、一見甚だ奇妙な電流の増減が起こる。
金屬電極を用ひて、半導體に電流を流すと、一種の金屬の流動現象を生ずる。
著者は、以上の現象の原因を論斷し、且つイオン化(lonization)等に就いて、意見を述べてゐる。

著者関連情報
© 電気学会
前の記事 次の記事
feedback
Top