電氣學會雜誌
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火花の遲れ(第三報)
鳥山 四男
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1928 年 48 巻 485 号 p. 1312-1327

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抄録

衝撃電壓を加へた場合に、エボナイト板の表面電荷圖を用ひて、火花放電の最大電壓を測定して色々の電極のImpulse ratioを求めた。一定の衝撃電壓を用ひればImpulse ratioの大なるもの程火花の遲れは大である。
大體の結果は今迄のものと一致して居る。球形電極のImpulse ratioが一番小である。1mmの間隙に於て、Static Break down voltageの約五倍のover voltageを加へた場合に、Impulse ratioは約2.75である。之を石英燈で照せば1.7に減少する。針状電極、針状及び球状電極又はエボナイト板又は硝子板上の沿面放電の場合は、Impulse ratioは3.5乃至5.5の間にある。

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