電氣學會雜誌
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反作用變流機及其應用
加藤 惣一郎
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1928 年 48 巻 485 号 p. 1299-1311

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抄録

反作用變流機の理論及實例の二三について得た結果が述ぺられてある。反作用變流機とは分捲勵磁捲線をもたず、自巳の發電子反作用起磁力で極が勵磁されて同期運轉する廻轉變流機である。両して其勵磁に要する無効電流を少くするため磁氣回路の抵抗は出來るだけ小さくしてある。即ち空隙は甚だ小さい。廻轉變流機-特に、容量の大ならざるもの-は、發電子反作用が整流に對して有利にはたらき、反作用變流機の整流は良好に行はれる。容量が大きいか若くは強電流の機械では、補極を取付ければよい。反作用變流機の特長は價格廉、能率及力率優良、形態小、起動簡易等の點にある。又空隙が小さいから、極に極僅かの直捲線輪を附加すると、種々なる特性がなほ-層よくなる。而も此直捲型機は直捲電動機に兼用せしめ得らるゝ利益がある。たとへば將來我國で盛んに使用せられんとする電氣自動車(總じて蓄電池を備へる索引車)に之を應用して、蓄電池充電裝置を兼ねた直捲電動機として有利に使用される。本丈には此事に就いても少しく述べられてある。

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