抄録
同一題目第二報告に於て,C型放電として分類したる放電に就いての其の後の研究報告である。球状電極,針對平面電極等を用ひ,間隙距離及び瓦斯の氣壓,周波數等を變化し,依つて生ずる高周波放電現象を肉眼又は顯微鏡を用ひて觀察し,又眞空管電壓計又はブラウン管を利用してそれぞれの場合の放電電壓を測定した。
C型放電は氣壓に係らず生じ得るから,種々の氣壓に於いて,上述電極に於ける放電電壓が,周波數の變化に應じ如何に變化するか,又その變化する原因は何によるか等を研究した。
最後に,過去三四年間この問題研究に關し,著者の得たる知識を以つて他の諸研究者の高周波放電に關する研究結果を論じた。
結果は,必要に應じ,表又は圖を用ひて示した。