電氣學會雜誌
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アノード檢波に依るヘテロダイン檢波器の一考察
關 英男
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1934 年 54 巻 546 号 p. 25-28

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抄録

入來信號電壓Eicosωitが局部發振電壓E0cosω0tに比して十分小さく,角速度ω0がω0~ωi=ωに比して十分大なりとの假定の下に、Eiと檢波器アノードの中間周波電流Iとの關係をアノード檢波に依るヘテロダイン檢波器について求めようとしたものである。檢波眞空管の特性は
Ip=Gp[Ep+μEg+m]q
と假定し,稍一般性のある結論に達して居る。特殊の場合としてこの結論を3/2乘則の特性を有する檢波用眞空管に應用して
I=0.73μEi/0.73S+Z
なる事を示して居る。こゝにZはωに對するアノード•インピーダンスであり
S=2.4/Gp√μE0
を表はす。又Eiの絶對値はEiに等しいけれども角速度はωである。終りにUY-227について計算した數値例を曲線に表はして居る。

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