眞空管二箇を用ふる在來の超短波發生方式としては,Holborn, Mesny,八木•小關,宇田等の方式があるが,筆者は所要の超短波以外の長い波長の寄生を除く目的を以て,グリッドを電源に接續すべき回路の部分を除き,高抵抗を通してグリッド側を直接プレート側に接續した處,良く超短波を發生するのを認めた。依つて同一規格の下に於ける,Holbornの方式と本方式とを種々の點につき比較實験を行ひ,筆者の方式の方が發振能率は概して良好であり,變調特性は遙かに優れて居ることを結言として述べて居る。
抄録全体を表示