1934 年 54 巻 557 号 p. 1237-1242
回轉機を直接架空電線路に接續した場合に,雷進行波が架空線路から回轉機に達したとき,回轉機卷線には如何なる電壓が誘發さるゝかにつき研究した結果を述べたもので,人工雷を造り架空線を通して,これを低壓及び高壓2箇の交流發電機に加へ,その進行波が,如何なる状態で卷線内に進入するか,如何なる電壓が卷線上の各點に誘發し,卷線に沿ふて如何なる電壓分布を爲すかに就ての研究結果を述べ,進行波の波頭の作用,波高の作用を述べ,終りに電氣機械を雷より保護する方法の,根本方針に就ての意見を述べてある。