電氣學會雜誌
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含浸油紙絶縁體の電壓破壞に就いて
清水 吉三
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1935 年 55 巻 559 号 p. 82-87

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抄録

含浸油紙絶縁體の電壓破壞には試料により種々の状態があり,即ち(1)絶縁抵抗の極めて低い場合の直流破壞は熱的破壞であり,(2)尖頭電極にて交流破壞する場合には絶縁油の影響が著しく現れ,(3)電極下に存在する油層の爲に破壞電壓の低下する事あり此の現象は油層がある範圍の厚さを有し且つ絶縁體が厚い時に著しく現れ,(4)交流破壞電壓は紙の纎維間に存在する油の影響を受けるものである事を述べてある。

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