抄録
飛行場灯火の滑走路灯や誘導路灯は航空機の航行を支援する重要な役目を担うため, 各々規定の光度出力を維持, 管理する必要がある。保守点検は夜間飛行機の離発着がない時間帯を利用した定期的な配光測定によって行われている。しかし, 現在の測定方法は灯火を逐点的に計測するため多くの時間と労力が必要となり, 短時間で完了する配光測定方法の開発が望まれている。本研究はこのようなメンテナンス上の問題点を軽減させる目的で, CCD-TVカメラから得られる画像情報を利用した飛行場灯火の高速光度測定について検討を行った。その結果, 各灯火の規格値に対する適合性を評価するのに十分な高速光度測定が実現できたので報告する。