抄録
筆者は景観の質評価を定量的に表すための基礎的な研究を進めてきた。フラクタル解析を取り入れ質評価の指標としてフラクタル次元値で示すと一定の領域内に納まる事が出来た事から, この領域を画像の質評価を試みる際の基準領域とした。次の課題としてパソコンレベルで自由に画像構築できるプログラムの開発が望まれるが, 画像構築に際しては予め画像の中心となる基画と, 画像構成に必要な各パーツの準備が必要となる。これらを任意に組合せて新しく画像を構築する際, 問題となるのは各パーツを設定する位置問題と拡大·縮小そして移動等である。これらの要素を考慮した画像構築プログラムを試作したので以下にその一部を報告する。