抄録
昼光照明環境の実際的な予測と評価には、様々な天空状態や複雑な窓システムを考慮できる計算方法が必要である。先に筆者らは、全ての天空状態を連続的に示す天空輝度分布All Sky Modelを開発した。本研究はAll Sky Modelの応用を目的としている。そのため、既存の昼光照明シミュレーションに組み込んで、All Sky Modelの性能を検証する。All Sky Modelは、相対値で示す全天型天空輝度分布と全天型天頂輝度で構成され、水平面グローバル照度と太陽位置の関数で表される。本研究では、All Sky ModelをWindows版のRadianceへ適用する。本報告は、Radianceで表現したAll Sky Modelの例、及び、シミュレーション例を示す。