抄録
近年、液晶TV市場は急速に拡大している。この為、液晶の背面光源として使用される冷陰極蛍光ランプ(以下CCFLという)の需要も大幅に伸長している。液晶TV用CCFLは長寿命の要望が強く、輝度維持率の改善が必要となっている。輝度維持率の改善に関して、一般蛍光ランプでは点灯による輝度低下要因が、1)紫外線による蛍光体の劣化、2)水銀による可視光の遮蔽であると言われており、その改善策としてガラス管内面に保護膜層を設ける等の工夫がなされている。しかしながら、CCFLにおいて輝度低下のメカニズムは未だ解明されていない。輝度低下のメカニズムを解明する実験として、まず、単色ランプ及び三波長ランプの輝度維持率の挙動を確認した。結果、三波長及び青色単色ランプの維持率が低いことを確認した。三波長ランプの緑色波長である545nmのスペクトルの経時変化を緑色単色ランプと比較すると、三波長ランプの輝度維持率が低いことが確認できた。以上の結果から、我々は青色蛍光体に吸着した水銀が他の蛍光体の発光を妨げていると予測した。輝度維持率改善の為、青色蛍光体にコートを行った結果、輝度維持率を改善することができた。