照明学会 全国大会講演論文集
平成22年度(第43回)照明学会全国大会
セッションID: 01-12
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明るさセンサ連動型自動調光機能付き照明器具
*万波 寛明由田 宏史
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抄録

近年,地球温暖化防止と地球環境保護が叫ばれるなか,家庭の消費電力の第二位を占める照明器具に対する省エネルギーのニーズは非常に強い。そこで住宅用シーリングライトにおいて,明るさセンサを用いて周囲の明るさの変化に対して設定した明るさを保つよう蛍光灯の光出力を自動で変化させる自動調光機能を付加した照明器具を開発した。従来の手動操作による連続調光機能に比べ,快適性を保ちつつ自然光を利用して省エネルギーが可能となる。本稿では,自動調光機能を付加するにあたっての課題と対策について報告する。一般住宅のインテリアは多種多様であり,カーペットの色やテーブルの有無などにより反射率が大きく異なるため,明るさ検知には広いダイナミックレンジが必要となる。調査結果によると,調光(下限出力10%)も含めたセンサ電圧の動作範囲は,想定した室内環境においておよそ0.02V~3.3V であり,低電圧領域の測定精度が問題となる。このように様々な室内環境に対する適応性が課題となる。そこで負荷抵抗切替回路を採用し,幅広い反射率に対し明るさ検知の精度向上を図った自動調光機能付きシーリングライトの商品化を行った。

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