画像電子学会誌
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論文
フロント光源反射型立体ディスプレイ(静止画表示モデル)
包 躍喜名 貞幸
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2001 年 30 巻 6 号 p. 723-730

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抄録
メガネなし立体ディスプレイの代表的の方法としてパララックスバリア法やレンチキュラ法がよく知られている. しかし, これらの方法は左右の視差像の画像を交互に配置する必要があるため, 解像度が低下し, 複数の観察者の移動に対応できない問題がある. 近年これらの問題を解決できるバックライト分割方式の立体ディスプレイが提案されている. しかし, 2枚の視差像表示パネルと, それぞれ離れた位置に独立の光源が必要のため, 構造上小型化が困難である. 視差像表示パネルのラインごとに右眼視差像と左眼用視差像を交互に並べて表示すれば, 1枚の視差像表示パネルのみの改良型も可能であるが, 立体画像の解像度が半分に低減される. 本論文ではフロント光源反射型立体ディスプレイを提案する. この新しい立体ディスプレイはバックライト分割式立体ディスプレイの利点を有するとともに, 従来の2視差像表示パネルのバックライト分割方式に比べて体積が1/3となり, 光源が1つのみで十分である. また, 従来の1視差像表示パネルのバックライト分割方式に比べても同じ体積で解像度が2倍になる特徴がある.
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© 2001 一般社団法人 画像電子学会
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