画像電子学会誌
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論文
自己縮小画像でコードブックを構成したベクトル量子化の基礎検討
佐藤 和弘鈴木 航
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2003 年 32 巻 4 号 p. 454-460

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抄録

ベクトル量子化は現在研究されている不可逆性画像圧縮法のなかでも,画質,圧縮率の両面で有望視されている圧縮法の一つである.しかし,符号化,復号化の際に参照される代表ベクトルの集合(CB:コードブック)を設計することが非常に困難であったり,CBの代表値とは特徴の異なるベクトルを多く含む画像では,その再生画像の品質が劣化するなどの問題があった.そこで我々はその問題点を解消する手法として,符号化する画像自身の縮小画像をCBとして使用し,かつ,フラクタル符号化の手法を利用して交流成分だけをベクトル量子化するパターンベクトル量子化法を提案する.

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© 2003 一般社団法人 画像電子学会
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