計算機ホログラムに対して誤差拡散法を適用すると,物体と雑音が分離することにより,再生像の画質を良好にすることができる.誤差拡散法の適用にあたって,しきい値を画素に応じて変化させるエッジ強調誤差拡散法を適用すると,さらに画質を向上することができることが知られている.しかしながら,誤差拡散係数とエッジ強調係数との両者の最適化に関する報告はこれまでなかった.本論文では,計算機ホログラムに対してエッジ強調誤差拡散法を適用する際の誤差拡散係数とエッジ強調係数とを遺伝的アルゴリズムにより同時に推定するアルゴリズムを導入し,再生像の画質最適化を図ることができることを示す.