本研究では,昼景の都市俯瞰画像を夜景画像に自動変換する手法を提案する.人の視覚特性に基づいて画像の輝度を調節し,画像全体を暗くすることに加え,いくつかの推定に基づく描画処理を追加する.俯瞰都市画像の特徴を考慮しながら,モルフォロジー処理とラベリング処理を併用して各建物の壁面と窓の領域推定を行う.また,昼景の都市画像から輝度が低い部分を道路領域とみなし,道路領域の輪郭情報を抽出する.描画処理において,統計的な分析により得られた窓領域の色彩構成比率を利用し,推定した窓領域の形状によって窓明かりを再現する.さらに,道路上の各種光源が壁面を照射する現象をシミュレートした.実際の都市画像を対象に実験を行い,良好な結果を得た.