2021 年 50 巻 4 号 p. 584-588
本研究では,点群モデルから算出されるパラメタをもとに突起部分を鮮鋭的なモデルに変換する手法を提案する.従来の点群モデルの編集処理では,曲面モデルやポリゴンモデルに変換することが多かった.しかし,点群データにノイズや欠損が生じている場合,信頼性のある点の接続情報や曲面が生成できない等の課題がある.提案手法では,点群データを直接処理することとし,具体的には点群モルフォロジー演算を用いて各点にパラメタを求め,それを用いて点を移動させることでモデルを鮮鋭変換する.また,構造要素のサイズを変更した際のパラメタ算出実験と鮮鋭変換の実験により提案手法の有効性を検証する.