抄録
本研究では、平成29年告示の中学校学習指導要領「総合的な学習の時間」の解説における語句「例えば」に着目し、その頻度と記述内容を分析した。さらに、平成20年告示の同解説におけるそれと比較し考察した。
その結果、平成29年版解説における「例えば」の頻度は、平成20年版では96回、平成29年版では110回であった。その内容を分析した結果、平成29年版では「探究課題」と「育成を目指す具体的な資質能力」を各学校が定めやすいよう具体例を示すために、「例えば」が多く使われていた。また、「主体的・対話的で深い学び」や「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」の「三つの柱」との関係性、「考えるための技法」といった「総合的な学習の時間」の取組に大きく関わるキーワードに対して「例えば」を多く用いながら解説されており、「総合的な学習の時間」の充実を一層重視していることが示唆された。