医療と社会
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医療機関におけるサービスマーケティング理論の有用性についての実験的調査研究
Service Quality GAP Modelを用いて
斎藤 実
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2002 年 12 巻 1 号 p. 89-116

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抄録

本稿は医療サービスにおけるサービスマーケティング理論の有用性について分析を試みたものである。これまで医療機関における社会科学分野での学問的研究は,医療経済学を筆頭に様々な分野で深く研究されその研究成果も著しい。しかし営利企業で適用されている一学問領域としてのマーケティング,中でもとりわけサービスマーケティングを医療機関で積極的に活用している事例なり研究は数少ない。サービスマーケティングは「モノ」を対象とした従来のマーケティングとは異なる独自のフレームワークを内包している。
本論文では他のサービス財と比較して医療サービス財が持つ特殊性について明らかにした後に,それを踏まえた上でのサービスマーケティング理論の医療サービスへの適用と展開について考察するとともに実際に実験的な調査・分析を実施し,医療機関が自ら容易に活用できるような調査・分析事例を付した。

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