名古屋市はこれまで、ごみ非常事態を経てごみの減量に成功してきたが、現在はさらなる減量を試みている。特に新たな分別資源品目として生ごみが注目されている。そこで本稿では、今後の名古屋市で構築可能な生ごみの循環利用のあり方を提案した「しみん提案」の議論を報告する。この一連の議論には、流通・生協・市民団体・研究者・主婦等が出席した。また、筆者は名古屋市において生ごみがどのように排出され、どのように処理・処分されているのか現状把握のためにフロー分析を行った。それらのデータより把握された現状とその他の先行文献データより、名古屋市での生ごみ資源化の方法を検討し、提案につなげた。