鉄道新線整備の計画段階における低炭素性評価手法に関する研究

抄録

鉄道は、運行時に排出する温室効果ガス排出量が少ない交通機関として一般に認識されている。しかしその効果は、鉄道整備によっていかに自動車交通を削減し、温室効果ガス排出量を低減できるかを推計することで明らかになるものである。そこで、鉄道整備の低炭素性評価を事前に行うための方法論として、拡張ライフサイクル環境負荷の概念に基づき、鉄道整備に伴う自動車交通への影響にも範囲を拡大した分析・評価を行う方法論を示す。