抄録
衣料用洗濯製品におけるCO2削減の可能性を検討すべく、洗濯過程も含むCO2排出量の算定を行った。原材料由来あるいは製造段階については、製品の超濃縮化等、従来の取組みにより得られた既存情報を活用した。一方、使用段階については各家庭ならびに毎回の洗濯方法が異なるために、社内外の実態調査に基づいた標準洗濯シナリオを検討し、算定を実施した。その結果、洗剤のCO2排出量においては原材料由来分と使用段階での水や電気の消費の寄与分が大きいことが確認できた。今回、使用段階に着目し、すすぎ回数の削減や残り湯の使用等、洗濯方法の工夫によるCO2削減効果を定量的に評価したので報告する。