2022 年 15 巻 2 号 p. 65-69
2011年の東日本大震災被災地域の福島県浜通り地域では、ロボット技術を活用したまちづくりが行われている。ふくしまロボットシティ推進協議会では「くらしづくりワーキンググループ」「ものづくりワーキンググループ」の両面から超高齢社会に対応する生活基盤づくりに取り組んでいる。くらしづくりワーキンググループのキーデバイスとしている認知機能低下リスク判定(AICOG)を活用し、これまでの生活の一部を可視化することで、生活変容を促し、その情報をベースにサービスロボットの導入を推進していくプラットフォームを構築している。認知症予防は国民全体の問題であり、生活習慣改善やフレイル予防がその予防に大きく影響することは理解できても、継続するためには、生活基盤サポートを含めた環境構築が不可欠である。